「D坂の殺人事件」1998年 日本





1998年
監督:実相寺昭雄
出演:真田広之、嶋田久作、岸辺一徳、吉行由美 他

江戸川乱歩の原作を映画化。
伝説の責め絵師・大江春泥の贋作づくりを以来した古本屋女将の殺人事件に名探偵・明智小五郎が挑むミステリーロマン。

※普段からこうゆう映画ばっか観てるわけではありません。誤解しないで・・・

これを観ずして真田さんは語れない

ジャケットがもう既にアレですが、R-15作品です。完全に成人映画です。路地裏のちっちゃい映画館でやってそうです。
SM好きと勘違いされてはいけないので一人でこっそり観てね。

男優陣が真田さん、久作さんや岸部一徳が出ているのに対し、女優陣は見かけないお名前ばかり。そっちの世界で活躍している女優さんたちだろうか。頻繁に縄で縛られてポロリしてるわけですが、普通の女優さんにこれはやらせられないよな…
SEと音楽、昭和初期ならではの薄暗い1シーン1シーンから妖艶な匂いがプンプンしてエロい。

明智小五郎は前半、本に囲まれてやさぐれてますが、本を売った金で新たに事務所を設立し復活。ちょうど女将殺害事件と時期が重なり、刑事の岸辺一徳と手を組みます。で、あっという間に事件解決でめでたしめでたしなんですが。

この映画の見せ所は明智小五郎が推理していく様子ではなく(まあ犯人は最初からわかってるんだし)、女将殺害までに至る美術品の贋作家・蕗屋の自己陶酔の世界。

この蕗屋を真田さんが演じてるんですが、見事過ぎる!
衣装が着物姿って時点で高ポイント。着物姿なんかたそがれやらラストサムライやらで見れるじゃんって言われそうですがあの時代の着物とこの映画での昭和初期の着物では雰囲気が全然違う。
髪もマゲじゃないしね。サントリー膳のCM(アラサー以降に通じるCM)の着物姿みたいな感じです。
美しいです、マジで。

マニュキア塗ってうっとりしてる表情とか、モデルさんを前に必死で絵を描いてる時の前髪の垂れ具合もたまらーん!色気だだ漏れ!
所作もとってもきれいなんだなー。ご飯の食べ方からタンスの開け方、物を取る時の手つきといい全ての動作からやたらと品の良さが溢れてます。

で。
古本屋女将に紹介された女性をモデルに必死で絵を描いてみた蕗屋ですが、イマイチ乗れずモデルとの契約期限が切れてしまいます。
この時点で絵は一枚も完成していない。モデルに無理矢理ちゅーされバカにされ、失敗作に囲まれてしばし呆然。
むくっと起き上がってふと鏡を見ると、そこにはモデルにちゅーされた時についた口紅で自分の唇が赤く染まっている自分の姿が・・・

ここからが!!!真田氏の真骨頂ですよ。

慌てて紙で口紅を拭うものの、自分の姿に見惚れる蕗屋。もう一度鏡を見直して恐る恐る指でもう一度唇をなぞる。
この時の真田さんの顔!!目つきのエロさ!!手つきのエロさ!!完全に自己陶酔に浸る表情の美しさよ。妖しすぎてどうしよう。

自分をモデルにして依頼された絵を描き始める。きちんと口紅を塗り乱れ髪のカツラをかぶり、女物の赤い着物を着て縄で自分を縛って(!)描くわけです。女装です。
この女装姿が決して綺麗なわけではなくむしろオカマバー状態なんですが、目つきのエロさでカバー。
作業が進むにつれ表情が恍惚としてまいります。自分で着物はだけさせてみたりしてます。胸板生足チラリズムです。うっとり顔で筆舐めてます。
何これ超エロいんだけど…女優さんが縄で縛られてる姿やポロリがR指定っていうか真田さんのエロさと色気がR指定。

目つきと表情だけでここまでやられたら女優がいくら脱いでも敵わない。
演じた真田さんも凄いけど、真田さんにこれをやらせよ!って考えた人もお見事。もう素敵着物姿といいあれやこれや大変ごちそうさまでございました。お腹いっぱい。

映画自体も、こうゆうマニアックなテーマだし妖しくてエロいしR指定ではありますが、とても見応えがあります。
最初から最後まで一貫して妖艶な雰囲気を醸し出す事に徹底してて統一感があるのも良いし、何より観終わった後何の不満も残らないのが良い。
ラストの小林少年がとても良い!最後にあのシーン持ってきたのはお見事だなー。