「モーリス」1987年 イギリス





1987年
監督:ジェイムズ・アイヴォリィ
出演:ジェイムズ・ウィルビィ、ヒュー・グラント、ルパート・グレイヴス

1908年、ケンブリッジ大学で出会ったモーリスとクライブ。
ギリシャ哲学を好み、当時は犯罪であった同性愛を肯定するクライブに影響されまくったモーリス。やがてふたりは恋愛関係となるが…

見所は美しい田園風景とヒュー・グラントの美貌(前半限定)

ということで話は1908年のケンブリッジ大学から始まります。

モリース、最初は全然ノーマルなんですよ。
ところが大学で出会ったクライブに告白され、そのままホモ道まっしぐら。

大学時代のモーリスとクライブはまーほんとに綺麗だった!
モーリスは可愛いしクライブはこの世のものとは思えぬ美しさ。かっこいいじゃなくて美しいんです。
初登場シーンとかモーリスにクズ箱顔にかぶせられてそのクズ箱をどけた時の顔とか、ご飯食べてる時にモーリスを観てる時の顔とか 超 綺 麗 !
細かくてすいません。まじで綺麗なのよ。

野原のふたりのシーンもいいよねー。瑞々しいというかね。青春だよね。
良い意味で全然いやらしくないんだよ。

ところが友人のリズリーが同性愛罪で逮捕されたところから二人の関係は大きく変わっていく。
リズリーは兵士にチューしてるところを見つかっちゃったのです。

自分の保身のためにノーマルに戻るクライブ。
一方的に別れを告げられたモーリスは苦しみます。

ここから先のクライブが全っ然美しくないんだこれが…前半のキラキラとした美しさはどこへやら。
自分の将来のためにモーリスを捨てて女と結婚して(しかも嫁さんがそんなに可愛くない)出世もして、ほぼ何もかも手に入れたはずなのにちっとも幸せそうじゃない。

モーリスはモーリスで、精神科にまで通って自分をノーマルに戻そうとするもなかなかうまくいかない。
苦しいね。だってほんとにクライブが好きだったんだもんねぇ…クライブみたいに器用にスパッとなんてできないんだよ。

と、苦しんでいるところへ今度はクライブんちの使用人・アレックが登場。
モーリスを全力でストーキングし夜這いに脅しとやりたい放題!
「俺を呼んだだろ?」とか言って…いや、呼んでないぞ。

結局モーリスはアレックとくっついて、自分の本能のままに生きていく事を決める。

 

自分に正直に生きるために全てを捨てたモーリスと、自分の気持ちを殺し全てを手に入れたクライブ。
どっちが正しくてどっちが成功だったのか。
人それぞれ意見は違うでしょうが…

これから先に待ち受けている未来がどんなに辛いものでも、モーリスが成功だったと私は思う。
苦しくても愛を貫いたモーリスはすごくかっこよかった。

クライブだって本当はずっとモーリスが好きだったんだよね。
それがリズリーが逮捕されて自分の将来の事とかいろんな事が不安になって…まあ自分勝手といえば自分勝手なんですけど。

だってほんとに全然幸せそうに見えなかったんだもん。嫁さんそんなに可愛くないし(←また言ってる)
で、その奥さんに「モーリスが好きな女の人がいるみたい」とか言われた時の顔なんてそれみろ!!て感じよ。

自分の気持に嘘をつくというのは、辛いこと。
ラスト、クライブが観た大学時代のモーリスの幻。クライブの中では、大学時代のままで止まってるんですよ。これがまた悲しい。
一番辛くて苦しんだのは、モーリスよりクライブだったのかもしれない。

しかしアナカン観た時も思ったけど、この頃のイギリスに行ってみたいもんです。
美しい田園風景は絵を見てるみたいな気持ちになります。

「アナザー・カントリー」1984年 イギリス

2017.10.13

そしてヒューも美しいよ。
だからDVD再販してください…