「亡国のイージス」2005年 日本

アクション


2005年
監督:阪本順次
出演:真田広之、勝地涼、中井貴一、佐藤浩市、寺尾聡 他

海上自衛隊のイージス艦を乗っ取り日本に戦争を仕掛ける某国工作員と、艦内に残った自衛官の闘いを描いた群像アクション。

どこもかしこも素敵なおっさんで埋まる画面

普段はまず観ないジャンルなんですが、見出しのとおりということで。

観てみるとほんとにおっさんだらけの映画でとっても美味しかったです。メインで出る女性はたった一人。あとラストで出てくる原田美枝子。

原作を知る方たちからは、「先任伍長に真田広之ではキレイ過ぎる」「ミスキャストだ」という意見が公開前はとても多かった。
しかし観てみると、真田ファンからしたらもう十分ですよと言いたいくらいのオヤジぶりであった。
丸っと肥えてずんぐり、冒頭ではガンガンママチャリを漕ぎ後輩を叱る時のオヤジな雰囲気、艦内をドスドスと走り回る姿はある種インパクトがでかい。
しかしやっぱり元はきれいなので、観ているうちに普通にかっこよく見えてくる。基本動けるもんだからボートから海に飛び込む姿や敵を避ける時のスライディングは実に華麗。
そして2発も撃たれて死なないあたりは流石である。普通だったら死んでる。

私は残念ながら自衛隊関連の知識がさっぱり無いので難しいところはよくわからんかったのですが、なんだか随分と場面が飛び飛びになっているような気がした。切り替わりが唐突な印象。かなり原作を端折っているとは聞いてたんだけども、この展開の速さでは確かにそうなのかもしれないと察した。ヨン様貴一の『よく見ろニッポン人、これが戦争だ』もなんだかピンと来ない。

印象的だったのは、『平和って何なの?』という佐藤浩市の問いに対する、岸部一徳の『平和は戦争と戦争の隙間にある。日本は60年もその隙間の中にいる』という台詞。これには考えさせられるものがあった。
あとは真田さんの『五目も食え』ですね。緊迫した状況の中でのこの発言は気が抜けるようでリアルでもある。先任伍長の人柄が良く出ている一言。 私も真田さんに『五目食え』って言われたいです。

そして所々で話題にされていたまさかの手記信号。全く笑うところではないので申し訳ないんだけど、なんかピコピコしてて思わず吹いてしまった。レゴのCMに使えそうです。実際あんな風に見えるのかどうか存じないですが・・・あれだね、これが『みっともなくてもいいから生きろ』って事なんだね、と勝手に解釈しました。しかしこれって編集の段階で誰も笑わなかったのかね。

主役級4人に加え、豊原さんにタニショー、吉田栄作、原田さん、まだ若いけど(ていうか何歳なの?)安藤くん。よくこれだけの良い男を集めたものです。安藤くんは高校の頃ちょっと好きだったんだけどほんとにキレイな顔してるよね。これだけの貫禄あるおっさんに囲まれた勝地くんはさぞ大変だったであろう。でも若いのに古風な匂いがして好印象でした。

もっと尺取れたらよかったのにね。雑に見えるところがあちこちあったので勿体ないなー。
あとヨン様軍がミサイル発射するところはカメラ次第でもっと臨場感出せたと思う。人の顔のアップばかりで緊張感が無かった。勿体ない。